借金大国、全く反省の無い安倍『輪転機お札印刷』発言

 税収が無いのに赤字国債を発行し続け、既に国の借金は1000兆円を超えた。円は元々単なる紙切れなのだから信用が無くなれば、本当に単なる紙切れになる。紙切れになる前に価値が急激に下がるから超円安になるし、超インフレになる。
 戦前、戦費調達のために大日本帝国政府は戦時国債を発行して日銀に引き受けさせた。その結果、どうなったか。戦後、物価は90倍に跳ね上がった。だから日銀が国債を直接引き受けることは禁じ手とされている。

 現在の我々の為に借金を重ねることは、子孫に負担を重ねることなのである。眼前の繰廻しに百年の計を忘する勿れにも書いたが、既に自民党長期政権のためにどうしようもない状態にさせられた上にさらに安倍は徹底的に借金を重ねる!という。全く自民党は変わっていない。下野した3年間は何だったのか。

 「輪転機をぐるぐる回して無制限にお札を刷る」つもりらしい。無制限にお札を印刷して公共事業という媒体を通して国民にお金を配れば、それはお金ではなく、単なる紙くずである。こういうバカげた発言をする安倍に対して自民党内からも反論が出ているようだが、自民党は未だにこの無責任レベルなのである。

 安倍発言を契機に為替は円安に動き、日経平均株価も上昇した。安倍はこれに気を良くしているのであろうが、国際的な日本の信用は地に落ちるであろう。また、アメリカも簡単には円安を許さないだろう。なぜなら米国からの輸出増のためにはドル安が必須条件だからである。安倍は対米従属派だから、この対立をどうするつもりなのか。

 安倍の政策は、「美しい日本」を「亡国日本」に導くものである、と言わざるを得ない。

(2012年11月21日 記)

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